千里の道をまだまだ走る~ときどきひとやすみ~

分析機器、医療機器の日英翻訳をしています。翻訳者生活10年目に入りました。翻訳や日々のつぶやき(料理・パッチワーク・読書)など、いろいろ書いていきます。

私が株式投資を始めた理由

「日本通訳翻訳フォーラム2020」のセッションでも「投資」の話が何度か出てきましたが、翻訳者さんや通訳者さんの中で投資をされている方は結構多いのでしょうか?

私も投資をしています。

私が初めて投資を始めたのは、2013年のことです。株式投資(以降、「株」)は2017年から始めました。

今日は、株を始めたきっかけと、今でも続けている理由について書いてみたいと思います。また、最近読んだおススメの本についても紹介したいと思います。

私が株を始めた理由

私が株を始めたのは2017年からなのですが、夫は結婚するときにはすでに始めていました。

結婚するときに、こんなルールを決めました。当然すぎるルールではありますが。

【我が家の投資ルール】

  • 無くなっても困らないお金を使うこと。
  • 借金をしたり、大きな負債を抱えるような投資には絶対手を出さないこと。
  • 家計には絶対手をつけないこと。

この範囲内でやっているなら口を出すまい・・・と思っていたので、私が株に興味を持ち始めた2017年くらいまでは、特に詳しく聞いたりはしていませんでした。
でも、私も興味が出てきていろいろ質問し始め、ついでにこれまでの取引の様子を教えてもらったところ、いろいろな意味でびっくりしてしまいました。

トータルで見れば、「損はしていないけれど、得もしていない」。つまり、かなりの微益ということです。

かなりプラスになったことがあるのにもかかわらず、放置しすぎて下がってしまったりマイナスに転じて塩漬けになった株もあるようです。

「マイナスになっていないならいいじゃないか!」と思うかもしれませんが、元金と取引している年数を考えると、あまりの微益っぷりにちょっと笑ってしまいました。

失礼だけど、あまりに無駄が多すぎて、

私はこれよりマシな運用ができると思うんだけど?!

・・・と、思ってしまいました。

結婚した頃に、私もいつかやってみてもいいかなと思って「いくら元手があれば始められるのか?」と聞いたことがあります。
「最低50万、できれば100万」と言われ、一瞬で諦めました。

だって、50万を「無くなっても困らないお金」とは思えなかったから。

その当時(2000年代初め)には単元株は1000株だったと思うのですが、私が興味を持ち始めた2017年には、100株というのも多くあり、元手が少額でも始められるようになっていました。

ということで、私は「5万」から株式投資を始めることにしました。

始めた理由は、上に書いた通り「私の方が夫よりも絶対利益を上げられると思う!」と思ったからです。

運用の結果は?

少額から開始しましたが、始めてから3年、それなりの利益は出せているので、成功しているかどうか?と聞かれたら、成功していると思います。
もちろん、株で大金を得ている方から見れば笑ってしまうような額だとは思うのですが。

元手を増やせば利益も増えるとは思うのですが、子どもが大学を卒業成長して自由になるお金が増えるまでは、少額の積み立てと運用を続けていくつもりでいます。

株を始めてから、政治や経済、売れている商品など、世の中の動きに対して前よりも敏感になりました。それだけでもよかったなと思っています。

私が投資を始めて証券会社に口座を作ったり、株主優待の書類が届いたりしたときに、郵便物を受け取った同居の母から、「変なこと始めないでよ?!」と心配そうに言われたのが印象に残っています。

母から見ると、投資はギャンブルでしかないようです。

FXはギャンブル的要素が大きいかなと少しやってみて思いましたが、株はそうではないと思っているので、今後も堅実に運用を続けていきたいと思います。

株からの収入が、全収入の何割かを占めるようになってくれたらすごいとは思いますが、なんせ元手が少額なので、さすがにそこまでは望んでいません。

私が株を続けている理由

バブル絶世期には金利が高かったので、100万定期預金をしたら、満期にはすごい額の利子がついたと聞きました。(うらやましい)

今はそんな時代ではなく、貯金してもほんのわずかの利子しか増えません。

お金に増えてもらうには、うまく投資を利用していくのがいいのかなと思い始め、もっと若い時から積み立てや投資を利用していればよかったと思うようになりました。

私は40歳を過ぎてからようやく気付きましたが、子どもたちは若いうちに気づいてくれれば、自分でうまくお金を増やしていく仕組みを作れるのではないかなと思っています。

・・といっても、うちの子はまだ小6と中3なので、お金の価値をちゃんと理解できているとも思えず、いまそんな話をしてもゲーム感覚でやってしまうに違いありません。

だから、いますぐ何かさせるようと思っているわけではないのですが、20歳くらいになって興味を持った時にすぐに株を始められるように、成功も失敗も含め、私が自分の経験から教えてあげられることがあればいいなと思ったのが、私が株を続けている理由です。

そもそも、「株」に出会うきっかけがなければ、やってみようとも思わないでしょうしね。

いつか子供に投資をすすめてみたいと思う方におススメの本

最近読んでいいなと思った本を3冊紹介したいと思います。

①13歳からの金融入門

アメリカ人の著者が、自分の子供のために書いた金融の入門書です。お金の単位もドルだし、いきなり子供に読ませるのにはちょっとどうかな?と思いましたが、基本的なことが子どもにもわかるように簡単な説明で書かれているので、金融の知識のない大人にもわかりやすい内容になっています。

私はもともと金融の知識がゼロだったので、なんとなくわかっていることを整理するにはなかなか良い本だと思いました。

いま君に伝えたいお金の話 

この本の著者の村上世彰さんは、私にとっては「昔インサイダー取引をして逮捕された人」というイメージしかなかったのですが(すみません・・)、何年か前にTVで「高校生に投資を教えている」というニュースを見たことがありました。

その時には「面白そうなことやってるな」程度しか考えていなかったのですが、本を読んでみたらとても面白かったのでおススメの本に挙げました。

次に挙げる「村上世彰、高校生に投資を教える。」の中で、「投資部の高校生たちにまず読んでもらった本」の中に、この「いま君に伝えたいお金の話」が挙げられていたので、こちらを先に読んでみることにしました。

「13歳からの金融入門」のように、経済や金融の仕組みについて知ることも大事ですが、そもそものお金に対する考え方や、投資に対する考え方について知る機会はなかなかありません。

我が家でもそうなのですが、「子供はお金の話をしなくていいの」とつい言ってしまい、お金の話をすることはほとんどありません。

他のこともそうですが、お金については親の価値観で育ててしまいがちなので、ちょっと違った目線でお金について考えさせるのもいいかなと思いました。

では、村上さんの考えはいいのか?と言われると、それは人それぞれだと思います。

とても失礼ながら、「村上さんはお金に絡む事件で逮捕されたから、お金に綺麗とは言えないイメージ」があったのですが、全然そんなことはありませんでした。

この中に書かれている村上さんの考えには私はとても共感を持てたし、子どもにもぜひ読ませたいと思いました。そういった考えがあることを知って、後は自分で考えていってくれればいいかな、と。

そして、経済の仕組みを知るよりも前に、まずはお金に対していろいろ考えて、その上で投資をするかしないかを考えていけばいいなと思いました。

下の子には当分読ませるつもりはないですし、上の子に読ませるとしても受験が終わって高校生になってからになるとは思いますが、この本は個人的にはとてもよかったです。 

③村上世彰、高校生に投資を教える。 

先ほど書きましたが、以前何かのテレビで村上さんが投資部を作って高校生に投資を教えていると聞き、面白いなと思っていました。

でも、正直、当時は「高校生に株?!」と思ったのも事実です。

この本を見つけたときに、「あ、あの時の話か!!」と思って、どんなことを高校生に教えたのかが気になって読んでみました。

思っていたよりもずっと面白かったです。

お金儲けのことだけを考えて株をするのではないことが説明されていることも、高校生が学生なりにきちんと考えていることにも、村上さんが高校生たちの質問に対して真摯に回答していることも、とても読んでいて感心してしまいました。

私は子供にいつか株を始めるときに何かヒントが挙げられたらいいなと思っていたので、いろいろ参考になることがたくさんありました。

そして、村上さんがやっていらっしゃる「中高生投資教育・実体験プロジェクト」にぜひともいつか子供を参加させたいと思ってしまいました。(強制させるものではないので、もう少しして子ども自身が興味を持つようになったら・・ですが。)

他にもためになるとおもった「お金」や「株」の本はたくさんあるのですが、今回は最近読んだ本の中で「子供に読ませてみたい」と思った3冊をピックアップしました。

 

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