千里の道をまだまだ走る~ときどきひとやすみ~

分析機器、医療機器の日英翻訳をしています。翻訳者生活10年目に入りました。翻訳や日々のつぶやき(料理・パッチワーク・読書)など、いろいろ書いていきます。

【読了】1984

ゴールデンウィークは初日から雨でした。
晴れたところでどこかに遊びに行かれるわけではないのですが、なんとなくテンションが下がりますよね。
まぁ、晴れたとしてもウキウキと遊びに出かけられるわけではないのですが・・・。
このお休みはお茶を飲みながらゆっくり読書をする時間を取れるといいなと思っています。

洋書3冊目、読了

洋書リーディング3冊目は George Orwell 1984

昨晩読了しました。
Goodreadsの記録によると読み始めたのは1/27からなので、読了までにかかった時間はちょうど3か月ということになります。 

1984 (English Edition)

1984 (English Edition)

 

1984 は、「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」にも選ばれるほどの大ベストセラーでもあるそうなのですが、過去にイギリスで「読んだふり本」のナンバー1にも選ばれたことがあるそうです(笑)。(これは、みんチャレのメンバーから教えてもらって初めて知りました。)

ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、舞台はこの本が書かれた時から35年後の1984年の世界になります。

素晴らしい世界であったのならよかったのですが、まったく逆の、ものすごく恐ろしい世界が描かれています。
権力によりすべての行動が監視され、都合の悪い歴史は改ざんされ、戦争は終わりなく続いて生産力や生活レベルは低いまま、言葉でさえも無駄が排除され、考える力をなくすようコントロールされるという、まったく自由のない恐ろしい世界として描かれています。最後まで、かなり息苦しい気持ちで読みました。

歴史の改ざんがなされたことを知ってもなお、改ざん後の内容の方を歴史的事実だと信じることができてしまう・・といった思考の状態?が、私にはどうしても理解ができませんでした。
どうやらこれはこのストーリーの肝の部分だったようで、ここが理解できない私にとっては、最後が「え?なんで?なんでそうなるの?」と納得がいかないものとなり、何とも後味の悪い気持ちが残りました。
(全体的に内容の把握はできていたと思いますし、後追いで翻訳書も読んだのですが、やっぱり理解できませんでした。)



Big BrotherやNewspeak、Doublethinkなど、1984 で使われた造語がいまだに使われていたりするそうなので、一度読んでおくとよいかもしれません。

以前の記事でも書きましたが、「英語クリーシェ辞典」にも Big Brother is watching you. という文が登場するのですが、1984 を読んでいる人にはこのフレーズはかなり不気味に思えるはずです。

 


英語クリーシェ辞典―もんきりがた表現集

 

次に読む本

Animal Farmも1984も暗い話だったので、次は少し違う作品を読んでみようと思いました。
そこで選んだのは、この作品です。

Outlander: A Novel (Outlander, Book 1)

Outlander: A Novel (Outlander, Book 1)

 

みんチャレのメンバーの方から紹介してもらった1冊ですが、合う、合わないがあるとか。
そして、ページ数がとても多い。1984 のペースで読んでいると読み終わるまで半年くらいかかりそう💦

少し読んでみましたが、1984 が結構難しかったのでそれと比べるとかなり読みやすい・・・ような気がします。

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。