千里の道をまだまだ走る~ときどきひとやすみ~

分析機器、医療機器の日英翻訳をしています。翻訳者生活10年目に入りました。翻訳や日々のつぶやき(料理・パッチワーク・読書)など、いろいろ書いていきます。

鴻巣友季子さんの記事「東京五輪にみる翻訳記事の危うさ」

今日のYahoo!に掲載された鴻巣友季子さんの記事がとても良かったので、保存版としてEvernoteにクリップしました。 

news.yahoo.co.jp

報道においても非常に重要なことの一つは、「誰が誰に向けて発した言葉か」を明記することだ。

というこの言葉と、

「翻訳する際の注意点」のところにまとめられている3つの項目、

  • 道義上の問題。良からぬ人物だからといって、発言を改竄したり盛ったりしてはいけない。
  • 翻訳倫理の問題。意図的に「誤訳」することは翻訳倫理に反する。
  • 英語学習面での弊害。誤った語法や用法を広めてしまう。

そして、最後の段落の

翻訳文を読む人たちの大半はその外国語ができないか得意ではない。見えない部分の作業だからこそ、翻訳者には正確性のみならず中立性が求められるのだ。

この文については、もうただひたすらうなずくのみでした。

このことは、翻訳する側としてもよく肝に銘じ、読み手の立場としては、おそらく原文の記事を読むことのない家族に、ぜひとも伝えておきたいと思いました。

翻訳者はもちろん、マスコミ関係者、そして、翻訳記事を読む読者の人に、この記事が広く読まれるとよいなと思います。

 

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