千里の道をまだまだ走る~ときどきひとやすみ~

分析機器、医療機器の日英翻訳をしています。翻訳者生活10年目に入りました。翻訳や日々のつぶやき(料理・パッチワーク・読書)など、いろいろ書いていきます。

【読了】Outlander

GWから読み始めた Diana Gabaldon の Outlander 、ようやく読了しました。

訳書は文庫本3冊という長編です。
毎日少しずつ読み進めましたが、結局5か月もかかってしまいました。

 

 

全体としてはとても楽しく読めました。

ストーリーとしてはとてもシンプルで、1940年代後半に生きる元従軍看護婦クレアが1740年代のスコットランドにタイムスリップし、その時代に生きる若者(Jamie) と結婚し、様々な困難に立ち向かうロマンス小説です。

シンプルなストーリーな割には、小説は長かった💦
でもその分、人物や情景がとても丁寧に描かれていました。
そのため、読んでいると情景が目に浮かび、人物にも感情移入しやすかったです。

物語全体がクレアの視点(主語が I )で書かれていたせいもあると思います。
自分がクレアになっているかのように読み進めることができて、おかげで私まですっかり Jamie のとりこになってしまいました。

私はあまり恋愛小説は読まないのですが、この作品は楽しく読めたような気がします(笑)。日本語だと恥ずかしいセリフも、英語だとするっと入るというか、むずむずしないですみました。

作品を知らない人にはナンノコッチャだと思いますが、一番「キャー!!」と思ったセリフはこれ。
敵?から逃れて修道院にて療養してだいぶ回復してきた Jamie が 、この後どこへ行こうかと考えているClaire にいうセリフです。

My life is yours. And it's yours to decide what we shall do, where we go next. To France, to Italy, even back to Scotland. My heart has been yours since first I say ye, and you've held my soul and body between your two hands here, and kept them safe. We shall go as ye say.


何度か夫に Jamie のカッコ良さを語ってみようとしてみたものの、だめだ、世界が違いすぎた💦
単なるミーハーの大騒ぎ・・みたいになってしまい、少しも Jamie のカッコよさは伝わらず。早々に諦めました。

最初は読みづらかったスコットランド英語にもすっかり慣れました。

いろいろな意味で生々しい描写も多いので、好みは分かれるかもしれませんが、続きも読んでみたいと思う作品でした。

そうそう、途中で Jamie が療養中の修道院で Claire が司祭に自分がタイムスリップをしたこと、自分の行動が未来に影響を及ぼすのではないかと話すシーンが出てくるのですが、司祭のタイムスリップに対する解釈がなかなか興味深かったです。
私はクリスチャンじゃないのですが、クリスチャンだったらもっと共感できたりしたのでしょうか・・。

今、シリーズで8巻まで出ているのですが(翻訳は7巻まで)、今年のクリスマスに9巻目が出るそうです。
10巻で完結なので、全巻揃ったら一気読みするのもよいかもしれません。

最近Netflixに加入したので、ドラマのシリーズを後追いで見始めました。
まだ9話までしか見ていないですが、ドラマでは限られた時間内で話を進めないといけないので、やっぱり小説と比べると人物の書き込みが浅くて、小説から受ける Jamie のイメージとはちょっと違う感じがします。美化しすぎか?

でも、衣装や風景、スコットランド訛りなど、原作からはわからない視覚的・聴覚的要素を楽しむことができて、これはこれでよいと思います。



さて、次はこちらを読んでみようかと思います。

 

洋書ファンクラブのサイトで紹介されていて面白そうだなと思って読みたい本リストに入れてあったものです。

youshofanclub.com

 

最近辞書のセミナーも受けたことですし、辞書つながりで、この本を選んでみました。

今日1日頑張れば、明日はまたお休みです。
それではみなさま、よい1日を!

 

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