千里の道をまだまだ走る~ときどきひとやすみ~

分析機器、医療機器の日英翻訳をしています。翻訳者生活10年目に入りました。翻訳や日々のつぶやき(料理・パッチワーク・読書)など、いろいろ書いていきます。

2021年まとめ

かなり久しぶりの更新になってしまいました。

翻訳祭のレポートを書くといったものの、途中で力尽きてしまいました。
今から記憶を掘り起こして書くのも今更ですし、今そこまでのパワーを費やせそうもないので、かなり中途半端ですが、レポートは終了させていただこうと思います。

年末は娘が入院&手術することになり、11月から検査のために少し遠い病院へ行ったりとバタバタしていましたが、数日前に無事退院できて、ようやく一息つけました。
命にかかわるような病気ではないのである意味気は楽ではありましたが、手術しなくて済むものだと思っていたので、かなり想定外のできごとでした。

今年は仕事で特別大きな進歩は見られない1年ではありましたが、家族の生活が大きく変わる中で安定した仕事量と収入が得られたのは、社内翻訳者という立場も大きかったような気がします。

仕事でやりたいこと、家庭でやりたいこと、いろいろ考えると日々悩みの連続だし、現実的に考えてできることとできないことがあるのですが、できないことにイライラすると、毎日イライラしてばかりになるので、しばらくは妥協しつつ、できる範囲でやりたいことを進めていこうかなと考えています。

2021年目標に対する達成度

1月に立てた目標ですが(過去記事はこちら)、目標はこの3つ。

  1. DHCの日英メディカル講座を終わらせる&9割以上の成績をとる
  2. 洋書を読む
  3. 労働環境を変える

1つめのDHCですが、こちらは無事に達成することができました。
達成しただけで満足せず、もう1周復習もしたいところですが、まだそこまではできていません。

2つめの「洋書」ですが、こちらは隙間時間中心ではありましたが、1日も忘れることなく続けることができたのは良かったと思います。(みんチャレでの報告は時々忘れてしまいましたが💦)

1年で4冊読むと決めましたが、もう少しで6冊目が読み終わるので、こちらも無事目標を達成したといえるでしょう。

ブログにはアップしていませんが、11/13に、The Dictionary of Lost Words を読了しました。
この本は、進みはかなりゆったりなので話に入り込むのに時間がかかるのですが、扱っているテーマが言葉だけではなく女性の参政権だったり戦争にまつわる話が合ったりといろいろ盛沢山ですし、全体としては読んでよかったと思える作品でした。

主人公のEsmeやそのお父さんやおばさんの、言葉への向き合い方や考え方を表す描写などもちょこちょこ出てきて、かなり興味深い内容でした。

 

今はカズオ・イシグロの KLARA AND THE SUN を読んでいて、残りは2割程度、こちらももうすぐ読了します。(年内に読み切れなかったのが残念。)

のこり2割で一体どう話が展開するのかわかりませんが、(この世界の)社会の在り方とかAIの人格や自我を一体どう考えていくべきなのだろうかとか、いろいろ考えさせられそうな感じがしています。

今更だし、ありえないと驚かれてしまいそうな感想になってしまいますが、これまでほとんど小説を原書で読んでこなかったので、英語のセリフからここまで個性や雰囲気が伝わってくるものだとは思っていませんでした。
あり得ない!と怒られてしまいそうですが、それだけ原作で小説を読んでこなかったということですね・・

日本語には、「~だわ」とか「~だぜ」といったいわゆる役割語のようなものがあって、明らかに話し方から感じ取れるキャラクターの個性があると思いますが、英語は英語であって、日本語ほどはっきりとセリフで個性を表現できるものだとは思っていませんでした。

自分の想像力の中でのイメージが手伝っているからというわけでもなく、話す言葉から個性を感じたのが、今読んでいる KLARA AND THE SUN でした。

Klaraが買われていった先のおうちにいる家政婦ロボットMelaniaのKlaraへのぞんざいな話し方や冷たいあしらい方、Kulalaの相手によって少しずつ違う話し方、こういうのがとても面白く感じられました。

読みなれて余裕が出てきたのもあるのかもしれませんが、こういうことが感じられてくると、原作を読むのがますます楽しくなってきます。

まだ和訳は見ていないのですが、こういった雰囲気をどう日本語で表現しているんだろう?とか、いろいろ気になるので、読み終えたら日本語でも一通り読んでみたいと思います。

 

そして、最後の「労働環境を変えること」ですが、こちらについてはほとんど何もできませんでした。
ここ数年のコロナ禍でだいぶ労働環境も変化してきていて、半分フリーランスみたいな感じで働けているので、自分にとってかなり都合のいい環境になってきています。
やりたいけどできないことを考えてしまうといろいろ思うことはあるのですが、このおかげで回していけていることもあるので、天秤にかけるわけではないですが、うまく折り合いをつけつつ、考え方も少し変えつつ、別のアプローチを考えてみようかな…と思い始めたところです。

2021年もお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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