千里の道をまだまだ走る~ときどきひとやすみ~

分析機器、医療機器の日英翻訳をしています。翻訳者生活10年目に入りました。翻訳や日々のつぶやき(料理・パッチワーク・読書)など、いろいろ書いていきます。

EvernoteからOneNoteへ

Evernoteの更新を間近に控え、迷った結果、更新せずに無料版に戻すことにしました。

¥5200→¥9300、価格の上り幅は、さすがに大きすぎました。
ただ、Evernoteユーザーである友人から聞いたところによると、必ずしも次の契約で¥9300になるわけではないようです。もしかしたら契約や更新のタイミングによって価格設定に違いがあるのかもしれませんね。

今後どのツールを使うか検討するにあたり、今回の急激な価格改定や無料版の機能縮小に失望して他ツールへの乗り換えを検討している方がたくさんいることがわかりました。
まぁ、乗り換え希望の方の多くが無料版ユーザーなのかもしれませんが・・。

価格引き上げが必要なのもわかるのですが、あまりに急激に買えてしまうとユーザーが離れていくリスクもあるのでは?収益を増やすために価格を上げたはずが、想定を超える数の有料ユーザーが離れて行くことになれば、値上げなんてしないでおいた方がまだマシだった、なんてことにもなりかねなくて、戦略的には失敗なのではないかと思ったりもするのですが、どうなのでしょうね。

でも、色々なツールを比較してみて思ったことは、Evernoteに勝るツールはないのではないかということ。
どのツールも、何かが足りない感じ。
そう考えると、ますますEvernoteのサービス低下が残念に思われます。

それならなぜ乗り換えるのか?
それは単に、私が料金に見合うだけの使い方をしていないからです。
無料のEvernoteだと全然足りないけれど、そこまで高額な有料版を払うほどまの使い方はしていなくて、他のツールでも少し不便なのを我慢すればそれほど困らないから。

そんなことを思いつつも、ツールを変えてデータまで移行するとなると手間もそれなりにかかるし、移行にかかる時間と自分の時間給を考えてしまうと、年会費払ったほうがいいかもしれないという気もしてきました、実は。

でも、無料ユーザーになったとたん、有料ユーザーへの登録を促すメッセージには少しへきえきしています。半ば意地になってかわりのツールを使える道を探っている・・というのが正直なところです。

ですから、Evernoteを快適かつ効率的に使いこなせていて今のレベルから落としたくない!と思うのであれば、高くても更新を続けた方がいいと思うし、実際そういうユーザーはかなり多いのではないかなと思いました。

代替ツールはOneNoteに決定

前置きが長くなりました。

いろいろアドバイスをいただいたり、教えていただいたこのサイトを参考にしたりして、考えられる選択肢を検討した結果、OneNoteを使うことに決めました。

教えていただいたサイトはこちら。

UpNoteがいいという話を聞き、月額使用料もお手頃だし、買い切りツールがあるのもとてもいいなと思ったのですが、OCR機能がついていなかったため候補から外れました。

私はいろいろなメモや大量のレシピの保存をメインに使っているので、画像やPDFも含めて検索がかけられることは必須。そのため、最終的には、OneNote一択となりました。

私はMicrosoft365ユーザーなので、容量の制限を気にすることなく、さらに料金を支払うことなく利用ができることも大きかったです。

結局、何かのサービスを利用すると、サービス内容や価格の改定に振り回されることになるのも面倒なのですよね。Microsoft365ユーザーである限り、OneDriveやOneNoteに大きな制約が係ることはさすがにないだろうと考えてのことです。

OneNoteを実際使ってみた感想

アプリが複数ある?どれを選べばいいかわかりづらかった!

OneNoteには、何種類かアプリがあり(ただのOneNote、OneNote for Windows 10、OneNote for2016)、その違いがイマイチ判らず、一体どれを使えばいいんだ?!とまず最初に迷ってしまいました。

一番わかりやすかったサイトはここ。

forest.watch.impress.co.jp

結局OneNoteを選べばいいということがわかりました。普通にダウンロードすればOneNoteのダウンロードにたどり着くはずです。

ちなみに、私のPCには OneNote for WIndows10 が入っていました。
これは多分、このPCを購入した3年前にMicrosoft365をインストールしたときに自動でダウンロードされたものではないかと思うのですが(未セットアップ)、とりあえずこれはこのまま残したまま、新たにOneNoteをインストールしました。
スタートメニューを見ると、こんな状態になっています。

削除しても大丈夫なようですが、何かあると面倒なので、とりあえずはこのまま放置。

同期が遅い、iPhoneからのOneNoteへのファイルの転送が遅い

スマホとPCアプリ間の同期が遅く感じます(特にスマホ側で作業した場合)。

また、タイミングによってはノートやセクション、ファイル名の変更が出来なかったりするのも最初は煩わしかったのですが、いろいろいじっているうちになんとなくタイミングがつかめるようになった気もします。

また、iPhoneでファイルをOneNoteに送信しても、反映されるまでにかなり時間がかかるように思います。送り先を間違えたのかと心配になってしまったほどです。

でも、Evernoteでも時々iPhoneとPCのページで競合することがあったり、開いただけで編集されしまったのか??、ページが増殖したりしてしまうことがあったので(使い方が悪い?)、それがない点ではOneNoteはよかったです。

テキスト枠(ノートコンテナというらしい)が慣れるまで使いづらい

ページ上で自由なレイアウトを可能にするため・・?なのかもしれませんが、このノートコンテナが最初は少し使いづらく感じました。
でも、慣れればパワポのテキストフレームみたいなものだと思えば別に気にならないかも。

OCR機能、PDFのテキスト検索

OneNoteではこの機能はちょっと微妙でした。
添付した画像は、「画像内のテキストを検索可能にする」設定を選べば検索対象になります。(でも、ヒットしないものもものによってはありそう。)

また、PDFを添付すると、ショートカットアイコンが表示されるだけで内容は表示されません。中身を表示させたい場合、検索にヒットさせたい場合には、「印刷のイメージを添付」することで表示や検索が可能になるのですが、複数のページを持つPDFの場合は、ページ数分の画像がずらずらと並ぶことになるので、相当うっとおしかったです。
ここはEvernoteと比べて特に不満な点です。

複数のPDFからの検索は、Acrobatの「高度な検索」を使えばフォルダ内のPDFをまとめて検索することができるので、それを使えばいいかなと思っています。(フォルダ内のファイルが多いとかなり時間がかかってしまうのですが。)
OneNoteやEverNoteには仕事につかう複数ページのPDFを保存する予定はほぼないので、それほどこまらないかな、私の場合は。

Webクリッパー

OneDriveの中で一番気に入らなかったのが、このWebクリッパー機能でした。

まず、PCサイトからWebクリッパーのアドインでクリップしたサイトは、画像データとして保存されてしまうため、設定次第では検索にヒットさせることはできますが、文字をえらんでコピーすることができないのは少し不便なこともありそうです。
画像からテキストを取り出すことはできるといえばできるのですが、モノによっては精度がイマイチ。

また、iPhoneでWebクリップをすると、途中までしかクリップできず、残りはリンクの表示となってしまい、あまりクリップの意味がないように思いました。

これはもしかしたら別のやり方があるかもしれないので、少し様子をみてみます。


いろいろ書いてみましたが、私の場合はアイデアメモ、レシピメモ、手紙の保存、Webクリップがメインなので、OneNoteは多少使い勝手は悪くなるものの、それほど不満なく使えそうです。まだそこまで使えてないのでしばらく様子を見ながら使ってみます。

昨日くらいからEvernoteの有料会員期限が切れて無料ユーザーになってしまったのですが、最初はうまくアクセスできず、開いたと思ったら有料会員への画面が大きく表示され、なかなか情報にたどり着けないことがものすごくストレスでした。こうなったら意地でもOneNoteを使ってやる!・・なんて今は思っていますが、今後どうしてもEvernoteでなければ困ることがあれば、有料会員に戻ることがあるかもしれません。