そうでした!今日は翻訳の日でした。 (テリーさんのブログで読んで思い出しました。)
私も真似をして、自分の翻訳との出会いについて振り返ってみたいと思います。
でもその前に・・・
翻訳の日とは?
「翻訳の日」についてご存じない方のために、「翻訳の日」について記念日協会から説明を引用させていただきました。
翻訳者や翻訳団体、企業などで結成される一般社団法人日本翻訳連盟が制定。翻訳に関わる人々の活動を広く浸透させ推進することが目的。日付は、4世紀に聖書をラテン語に訳したヒエロニムスの命日と言われており、国際翻訳家連盟によって「世界翻訳の日」、国際連合によって「国際翻訳デー」(共にInternational Translation Day)として制定されている9月30日に。
今年はすっかり忘れてしまっていましたが、これからは毎年この「翻訳の日」には、自分の翻訳との関わりを振り返り、1年間の反省をする日にしたいと思います。
私の翻訳との出会い
翻訳との本格的な関わりは、大学卒業後に最初に入った翻訳会社から始まりました。(20年以上前ですね。)
私は取説のローカライズ部門に配属されたのですが、ちょっと珍しい会社で、お客様とのやり取り、原稿作成(英文)、翻訳手配、DTP、チェックから修正、納品まで、すべての工程を一通り叩き込まれました。
「翻訳会社で働いています」というと、必ず言われたのが「え?翻訳やってるの?すごい」だったのですが、それに対して「いや、翻訳会社だけど私は翻訳はしないから」と答えるのがお決まりのようになっていました。
産業翻訳の場合は、「翻訳してくれる人」のことを「翻訳家」ではなくて「翻訳者」と呼ぶのが普通であることも、入社して初めて知りました。
また、日本人の翻訳者は和訳だけしかやらないと思いこんでいたので、英訳を担当する日本人翻訳者がいるなんて、会社に入るまで知りませんでした。(このあと15年後に自分がまさか英訳をすることになるとは・・・!!)
そのくらい産業翻訳については何も知らない状態だったので、最初に入った会社ですべての基礎を学んだといっても過言ではありません。
初めて責任者として納品した仕事では、最後の納品(当時はデータと出力紙を宅急便で送っていた)の時には本当に嬉しくて、自分の机から宅急便の集荷台までの通路を、納品物を抱えてウキウキしながら歩いたのを覚えています。
自分が全力で取り組み、責任をもって仕上げた成果物に対するこの気持ちは、絶対に忘れないようにしようと思いました。
どんな仕事でも慣れてくるとつい手を抜いたり、雑になったりしてしまいそうになるので、慣れたような気がするときにはこの時の気持ちを思い出すようにしています。
この職は自分の天職だと思い、途中会社を変わったものの、合計で15年以上、2014年の9月末日まで翻訳会社で翻訳コーディネーター兼プロジェクトマネージャー兼チェッカーを続けました。
今度は私が翻訳者に
いろいろな事情が重なり、2014年10月1日から社内翻訳者(日英)として働くことになりました。
翻訳者として仕事を得るまでの経緯は書き始めると長くなるので、旧ブログの記事を引用させていただきます。
あら!
ちょうどタイミングよく、明日は10/1。
なんと、早いもので自分が翻訳をやるようになって丸6年になるのですね。
この6年必死に翻訳に取り組んできて本当に楽しかったし、今後もその気持ちが変わることはないと思います。
ただ、今年は世界中が、誰もが予測していなかったような状況に陥った上に、翻訳業界も激動の時代に突入しています。
この先自分がこの中でどこまでやっていけるのかはわかりませんし不安もありますが、どういう形でも翻訳を続けていきたいと思うのは、やっぱり翻訳が好きな証拠なのでしょうね。
ちょっと長くなりましたが、以上、翻訳の日に「翻訳との関わり」について振り返ってみました。
明日からは7年目突入。
いろいろと考えなくてはいけないことが山積みなのですが、まずは目の前の仕事をこなしていきたいと思います。