千里の道をまだまだ走る~ときどきひとやすみ~

分析機器、医療機器の日英翻訳をしています。翻訳者生活10年目に入りました。翻訳や日々のつぶやき(料理・パッチワーク・読書)など、いろいろ書いていきます。

『岡野栄子のおいしいキルト ~自分らしいキルトを作りたい方へ~』を読みました。

先日三鷹のジェナス・クリエーションで岡野栄子先生のおいしいキルトを見た後(過去記事はこちら)、その日のうちに岡野先生の本を購入しました。



早速読んでみました。

ある意味では期待外れな、でも、ある意味では期待をはるかに上回る本でした。
すごく良かった!

期待外れだった点は、私の勝手な思い込みのせいでした。。
おいしいキルトの作品集のようなものを想像していたのですが、そうではありませんでした。おいしいキルトシリーズの作品を全部掲載した本があればいいのになぁ・・。)

期待を上回っていた、というのは、作品集よりも、もっとずっとずっと内容が濃いものだったからなのでした。

心に響いたことば

岡野先生や、対談相手の魚柄仁之助さんの言葉で、心に響く言葉がいくつもありました。(写真に見えるピンクの付箋がついているページには、響いたことばが書かれています。)

いくつかあったのですが、2つだけ紹介してみたいと思います。

1つは、「どうしたらこんな作品が作れるのですか?」という問いかけに対する、岡野先生の言葉。

どんなことにも興味を持って、小さなことにも感動すれば良いのです。

私、これだけは自信ある!

大前提としてまずこれがあれば、素敵な作品が作れる可能性はあるのかも・・と思って、とりあえず頑張ろうと思いました。(いや、でも、それだけじゃないはず・・。)

そして2つ目は、魚柄さんとの対談の感想として書かれている部分

キルトをやっていると、布がない、時間がない、体力がない、とマイナス面ばかりを言い訳する人が多いけれど(中略)
自分らしさを表現するには、「ない」なんて言い訳にならないのね。何も特別なものは必要ない。

かなり、痛かった。反省しました。
時間がない・・・なんて、言い訳しちゃいけませんね。
忙しくてもスゴイ作品を作っている方は、インスタやブログを見ているといくらでもいるんだし💦

オレンジキルトの解体新書

どの章も良かったのですが、しいて1つ選ぶなら、「オレンジ・ドキュメント」の章。

「オレンジ違い」というおいしいキルトを取り上げて、どんな生地を組み合わせてこのキルトをつくっているのか、どういう手順でどのくらい時間をかけてどんな作業をしたのかが、写真つきで順を追って説明されています。

岡野先生のファンなら(ファンでなくても)これは絶対楽しめるはず!

この章だけでも、読む価値があると思いました。



この本ですが、絶版になっているのか、インターネットの書店で新品の取り扱いはなく、メルカリやAmazonでも中古が少し金額が上がった状態で販売されています。

でも、出版元の日貿出版社のWebサイトでは、新品を通常の値段で買うことができましたよ。(送料別)。

興味がある方はぜひ参考にどうぞ