千里の道をまだまだ走る~ときどきひとやすみ~

分析機器、医療機器の日英翻訳をしています。翻訳者生活10年目に入りました。翻訳や日々のつぶやき(料理・パッチワーク・読書)など、いろいろ書いていきます。

*旧ブログ(アメブロ)からの転載・修正記事です。

せっかく桜の季節だというのに、すっきりしないお天気が続いています。

桜の薄いピンクにねずみ色の空は似合いません。
そろそろ散り始めて、もうすぐ桜吹雪がみられるというのに・・。


世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし

在原業平の歌です。

この世の中に、桜の花というものがまったく無かったならば、春を迎える人の心は、おだやかでいられるだろうに。
「美しい桜の花よ、どうか散らずに、このままずっと咲いていておくれ」という思いをこめて読んだ歌です。

桜の季節になると毎年思い出す歌です。
高校の古文の先生がこの歌を好きで、毎年桜の季節になるとこの歌の話をしてくれました。
その影響か、私もこの歌がとても好きになりました。


ひらひらと舞い散る桜が一番好きです。
桜吹雪の中にいると、まさにこの歌の心境。

先週末に小田原にお花見に行く予定だったのですが、雨のため、結局近場の桜の名所を車でまわることに。
車の中から見る桜はなんだか味気なく、せっかくの桜も美しさが半減していしまっているように思いました。

桜を見ながらおいしいものを食べるのが、私のお花見スタイル。 花より団子・・かな。

あと少し、桜を楽しみたいと思います。