千里の道をまだまだ走る~ときどきひとやすみ~

分析機器、医療機器の日英翻訳をしています。翻訳者生活10年目に入りました。翻訳や日々のつぶやき(料理・パッチワーク・読書)など、いろいろ書いていきます。

2016年、お疲れ様でした。

*旧ブログ(アメブロ)からの転載・修正記事です。

2016年もいよいよ最終日。
毎年思う事ですが、今年も本当にあっという間の1年でした。
今年は、翻訳に関することで、思い切って初めたことが多い1年だったと思います。

まず初めに、1月にブログを始めました。
何度か書いているように、フリーランスの翻訳者になりたいと思ったことがきっかけではありますが、ブログを始めて自分の考えを書いてみたり、他の翻訳者の方の書くことことを見たことは、フリーランスの翻訳者を目指す第一歩としては、とても良かったのではないかなと思います。
分野は違っていても、翻訳者を目指す方々や実際に活躍していらっしゃる方々のブログを見たり交流をしたりすることで、励まされることも多かったし勉強になることや参考になることがたくさんありました。

勉強会やセミナーにも積極的に参加してみようと思い、いくつかのイベントに参加しました。
参加したかったイベント全てに参加ができたわけではありませんが、どれもそれなりに得るものがあったと思います。


実川さんの『翻訳というおしごと』の中で、「社内翻訳者こそ外に出るべき」と書かれていましたが、これは自分の経験からも本当にそう思います。
社内翻訳者と言っても千差万別だとは思いますが、私のように社内にいる翻訳者は自分1人だけな場合、自分の翻訳が一体どのくらい通用するものなのかがさっぱりわかりません。
一応、社内では評価していただいているようですが、「英語としての質の高さ」が評価されているわけではないのが微妙なところです。
今いる会社が求める翻訳のレベルは、それほど高くはありません。これまでの翻訳がひどすぎたというのもありますが、派遣先の会社の考えが、「意図したとおりの内容に訳されていれば、多少文法的に問題があっても誰もわからない、今までよりも改善されていればOK」という考えなようですから・・・。

翻訳に新規参入した身としてはとてもありがたいことなのですが、私としては、いつまでもこのレベルに甘んじているつもりはありません。
「謎の多い和文から意図したとおりの内容に訳す」、これについてはそれなりに自信を持って取り組んでいます。(実際は自分がそう思っているだけかもしれないのですが。) この自信は、過去に「謎の多い追加文の指示を送ってくるお客様に鍛えられたこと」、「英文取説の原稿作成(英文ライティング)をやった経験に助けられていること」、そして、「この部分こそが私にとって翻訳が楽しいと思える点だということ」・・・から来るものなのですが、肝心の英文については、英文として優れたものであるかどうかは微妙だと思っていて、今の自分の課題は、英文のレベルアップにこそあると思っています。 特に、取説以外や技術文書以外の翻訳の場合は、ずいぶんと稚拙な文章になっているのではないかと思うことすらあります。
社内で一人黙々と作業し、周りからは「通じればOKなのよ」という見方をされているこの状況にずっといては、成長ができないかなと、考え始めたところでした。

自分が書く英語のレベルを上げるには何をするべきなのか。

これが一番最初に取り組む点だと思います。
そのためにはまず、来年は自分の翻訳を客観的に判断してもらえる場に出てみようと思います。
酷評されて自信を失うこともあるかもしれませんが、それも勉強だと思って前向きに考えていきたいです。


秋に始めたTwitter。
ブログよりもリアルタイムにいろいろな情報を目にすることができて良かったのですが、実は、その反面、焦りも感じてしまったりもしました。 「他の翻訳者さんはこんなに頑張っているのに、自分は何をやっているんだろう?」と。

あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃ、でも時間がない、やりたいことが全然できない・・・と、全部中途半端になっているのが今の状態。
いつまでも今のままで、「いつか」で終わらないようにするには、「具体的に計画して動かなくちゃ」と気は焦るばかり。

でも、人それぞれいろいろな背景や生活があるのだから、今の自分が置かれている状況でできることを最大限の努力でするしかない・・とある程度割り切ることにしました。

まずは目の前にあるできることから、地道に続けていこうと思います。
(・・とはいっても、目標は決めておかなくてはいけませんが。)  


今年このブログを見てくださった皆様、本当にどうもありがとうございました。 なかなか書きたいことがうまく書けず、無駄に長くなりがちなブログですが、来年もいろいろなことを書いていきたいなと思いますのでよろしくお願いいたします。

それでは、みなさま、2016年もお疲れ様でした。 2017年がみなさまにとって素晴らしい1年になりますように・・