*旧ブログ(アメブロ)からの転載・修正記事です。
タイトルが気になって読み始めた本です。
英語初心者向けの本だろうとあまり期待をしていなかったのですが、予想外に面白く、かなり勉強になりました。
驚いたのは、この本の作者が日本人ではなくて韓国人だったこと。
韓国語と日本語の文法は似ているので、疑問に思うポイントや考え方が似ているというのもあるのだと思いますが、著者が日本の読者のことも頭において書いただけあって、とても分かりやすい内容になっています。
前書きを読んでいなければ、翻訳された本であることに気づかなかったかもしれません。
副題の「英文法の謎に迫る33章」にある通り、わかりづらい、英語学習者がつまずきやすい重要英文法項目について取り上げられています。
どれもためになる内容ばかりなのですが、個人的に良かったもの、新たな気づきがあったものを以下に挙げます。 (■はタイトルです。)
■ドーナツの半分は単数形か、複数形か?
■名詞の単数形と複数形
1つのものが単数形、2つ以上が複数形。
これは誰もが知っていることだと思いますが、では、0.5のような小数や、分数、マイナスの場合はどうなるのか?
なんとなくわかった気になっていたけれど実はよくわかっていなかたことが、きちんとした規則として頭の中で整理できました。
■形容詞の順序はややこしくない
形容詞の順序については文法書でもある程度は触れられていますが、なぜそのような順序になるのかという「考え方」についてが書かれています。
■語順がひっくり返る倒置
倒置については文法書などでも「強調」のセクションで軽く触れられていますが、"it is xxx that~"のような強調構文が中心だったり、意外とあっさりとした説明が多いように思います。
そして、自分では、あまり使うことがありません。(使いこなせるほどわかっていなかったのだと思います)
このセクションでは、「強調したいものが何か」という分類のもとに、倒置の例文が挙げられています。 とても分かりやすく、倒置について明確に理解ができたように思います。
その他、「分詞」や「原型不定詞」についての定義など、なんとなく文法書通りに覚えてしまっていたものについて、「なぜそうなるのか?」ということを解明してくれます。
文法をただ勉強するのではなく、なぞ解きをしながら英文法を復習できる、そんな本でした。