千里の道をまだまだ走る~ときどきひとやすみ~

分析機器、医療機器の日英翻訳をしています。翻訳者生活10年目に入りました。翻訳や日々のつぶやき(料理・パッチワーク・読書)など、いろいろ書いていきます。

日常生活の中での「上位互換」と「下位互換」

「上位互換」、「下位互換」について、旧ブログでこんな記事を書いたことがあります。書いているうちに自分でもよくわからなくなってきてしまった思い出の(?)記事です。

ameblo.jp

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いまだに社内でも使われ方が一貫していない気がしているのですが、今日は最近身近なところで最近耳にした「上位互換」、「下位互換」についてメモしておこうと思います。

日常生活の中で見つけた「上位互換」と「下位互換」

上に挙げた旧ブログの2つめの記事で、こんなことを書いています。

もう1つ、「上位互換=新製品が前のやつよりいいものである」といったような、元の意味とは全く違う使い方をしている例も見つけました。
また、全く知らなかった使い方なのですが、人に対して使用している例もあり、驚きました。「人間としてレベルが上」という意味のようで、もう、ここまでくると、何が何だかわかりません。 

自分の生活範囲内でこのような使い方は見たことも聞いたこともなかったのですが、とうとう出会ってしまいました。

今回耳にしたものは、「レベルが上」、「レベルが下」という意味での使い方なのですが、出所は、娘とその友人の会話です。

娘が通っている塾(以下、「塾A」)のすぐそばにもう1つライバル塾(以下、「塾B」)があり、友人が通っているのは塾Bです。
たまたま2人の会話を聞いてた時に、友人の口から「所詮うちの塾は塾Aのカイゴカンだから」という言葉が飛び出してきました。

「カイゴカン」ってなに?「介護・・・カン」・・・?!

「ナニソレ?」・・・と聞いたところ、
「『した(下)』に『くらい(位)』に『たがい(互)』に『ヘンカンのカン(換)』だよ」・・・という返事が返ってきました。

・・・・。
下位互換」か!

友人は「塾Aの方がいい」と、自分の通っている塾Bをたびたび悪く言うのですが、要するに、「塾Bは塾Aよりもレベルが下」と言っていたのでした。

もうちょっと食いついて、「『下位互換』とか『上位互換』って普通に使うものなの?」と聞いてみたところ、友人同士ではかなり普通に使う、とのことでした。

そこで、アプリや機械の話を持ち出して、ITの世界ではこういう意味なんだけど・・・と話してみたところ、「それは知らなかった。」と言われてしまいました。

さらにもう1つ質問してみました。

「『人間レベルが上』とか『人間レベルが下』・・・みたいに、人間に対しても使う?」・・・と。

すると、「人に対して何て使わないし、そんなに人間レベルが上とか下とかひどいこという機会なんてそうそうない」という答えが返ってきて、ちょっと安心しました。(個人的に、この使い方はあまり気持ちがよいものではないなと思っていたので。)

若者が使うことばも面白いかも

テレビやネットなどを含め、今風の話し方やことばがいちいち気に障り、「そんな言い方しないでよ~」とよく子供たちに言っていたのですが、最近ではTPOをわきまえて使うようになったからか(私の前では使わないだけ?)、 冷静に観察していると、面白いなと思うことがたびたびあります。

誤用も新しい使い方も、「いやだ」と切り捨てないで、観察してみるのも面白いかなと思うようになりました。

でも、あまりに意味不明すぎて、ついていけないことも多々あり、年を感じる一瞬でもあるのですが・・・。