洋書を含め、電子書籍で本を読むことが多くなってきました。
保管の場所も必要ないし場所や時間を選ばずに読めて本当に便利なのですが、不便なこともあります。
登場人物が多い本の場合
去年、洋書の The Appeal を読んだときに特にそう思いました。
この本はミステリーなのですが、とにかく登場人物がたくさん出てきます。
みんながコミュニティの演劇サークルに参加しているため、担当する役や係なども絡み、人間関係を把握するのにとても苦労しました。(もともと私が登場人物が多い話が苦手なこともありますが💦)
紙の書籍だったら人物説明のところにしおりを挟んでおけば気になった時にはいつでも戻れるのですが、電子書籍はあちこち行ったり来たりするには不向きなようです。
慣れもあるのでしょうか?
結局、The Appeal を読んだときには、手書きで相関図(というほどのものではない💦)を作りました。
登場人物が出てくるたびに、紙に書き出していたら、ついには書ききれなくなって見づらくなってしまったいましたが。
これがその時に書いた登場人物相関図です。
KindleにX-rayという機能があるのを途中で知ったのですが、画面の切り替えが面倒で個人的にはイマイチ、結局手書きの紙をチラ見しながら読むことになりました。
この The Appeal はSNSでも話題になっていたので読んだ本なのですが、かなり面白かったです。去年はブログを全然更新していなかったので感想を書く機会がありませんでしたが、かなりおススメの本です。
小説いうよりも、メールやチャット、文書のやり取りのみでストーリーが進んでいくのがとても斬新でした。
普通の小説と違って特に詳細な人物描写があるわけではないのに、登場人物の個性がよく伝わってきたのも面白いと感じた理由の1つかも。
メールは個人間でやり取りするプライベートなものなので、特に本音(本性?)がでるというか、その人物の人となりがわかるのがとても面白かったです。
あっちにはいい顔しつつ、こっちにはそっけない、あっちにもこっちにもいい顔したり、「ここだけの話・・」みたいな内緒の話が出てきたり・・。
この物語を眺める自分の視点という意味でも、もちょっと不思議な感じがして、なかなか面白い作品でした。
訳書も読んでみたいなと思いましたが、当分そこまでは手がまわらなそうです。
今読んでいる本の次の次にはミステリーを読みたいのですが、ミステリーは登場人物が多いので、またもや人物把握に苦労しそうな予感・・。
英語・翻訳関連の参考書の場合
以前、手持ちの英語関連の書籍の大半を電子書籍化したと書いたことがありますが、これ、今になって本当に失敗したなと思います。
特に、遠田和子さん、中山裕木子さんのライティング関係の書籍や『ロイヤル英文法』、『表現のための実践ロイヤル英文法』、『英文法解説』については、紙の本のまま手元に残しておくべきでした。
会社で見る分には便利ですが、紙の方が断然見やすいです。
エッセイ的なものはともかくとして、少なくともライティング関係、文法書は、紙版ですぐ手の届くところに今後は置いておきたいと思いました。
そんなわけで、昨年購入した『英文法総覧』をようやく読み始めたところです。
紙版の書籍を読むときには、気になったフレーズには蛍光マーカーを引きながら読んでいます。
後で読み返す時にも、前はここに注目したのか、とか、前はここは軽く流したけれど重要なことが書かれていた、とか、気づきがあって面白いので、紙版はそこもいいところかも。(電子書籍でもマーカーが引けることもありますが、なんかちがう・・)
この『英文法総覧』、読み物としても面白いです。
長くなってきたのでそちらについてはまた次回。