千里の道をまだまだ走る~ときどきひとやすみ~

分析機器、医療機器の日英翻訳をしています。翻訳者生活10年目に入りました。翻訳や日々のつぶやき(料理・パッチワーク・読書)など、いろいろ書いていきます。

PTA役員、本日にて終了。

本日のPTA総会を持って、長い長いPTA生活が終了しました。
小学校の時は2年連続、中学では5年間本部役員を担当しました。

厳密にいうと、会計監査と来年の総会出席が残っているのですが、こちらはPTAというよりボランティアなので、今日をもってPTAは卒業、です。

PTAが好きで好きでたまらない、というわけでは全くなく、ただ単に人がいなくて頼まれたから、「PCを使える人」として役に立てそうだったから、メンバーがいい人ばかりだったから・・・という理由で続けただけです。

正直なところ、夜チェックの仕事に追われつつ書記の仕事が詰まって面倒なこともありましたし、仕事中に電話がかかってきてイラっとすることもありましたが、大きな目で見れば、子供の学校生活に少しでも関わりを持ててよかったと、自分では思っています。

そう、私にとって、PTAは子供に対する「ママはあなたをみてるわよ」アピールの1つでもありました(要するに自己満足)。
私は子育てはどちらかというと親やまわりに協力してもらうことが多く、自分でみっちり手をかけてあげる感じではなかったので、放置しているわけではなく、いつもちゃんと気にかけているよ、というアピールでもありました。子育てのできないところを、できるものでカバーしていたという感じでしょうか。

子供なんてあっという間に大きくなってしまうもので、長い人生の中で義務教育はたったの9年間、その中で数回のPTAだったらやれる範囲でやればいいんじゃない?

・・とまあ、そう思っていたのでPTAにはそれほど抵抗がなかったのですが、そう思えたのは、環境もかなり大きいと思います。

土地柄もあってか、地元密着型というか、結婚しても地元に住み続けている人が多く、年頃の子供を持つ同級生が同じ学区内にはたくさんいます。
そのため、集まってみればまるで同窓会のような顔ぶれで、「できる範囲でできることを、楽しく」できました。
ただ、大きな負担を快く引き受けざるを得なかったお母さんがいたことも事実です。

地元密着型とはいえ、PTAなんてやりたくない・・という意見も相当多く、だからこそ引き受けてくれる人がいなくて長年続けることになってしまったわけですが、自分が楽しくできたからと言って、PTAを嫌がる人を否定したり、こんなに楽しいし子供のためになるものなのだから、他の人もぜひ役員をやるべきだ、なんていうつもりはさらさらありません。
ただ、PTAほど地域や学校や人によって認識が違うものはないのではないかなと思いました。

過去にどこかで、「PTAは働くお母さんには迷惑なもの。私はPTA活動を最低限におさえ、PTAの無駄を徹底的に排除しました!」と語るのに対して、拍手喝采・・なんていう光景を目にしたことがあったのですが、私は拍手はできませんでした。
それはそれで成功例の1つではあるけれど、それがすべてではないかな、と思いました。私が楽しく参加できた、というのと同じように。

PTA役員をやってくれるメンバーは本当にいろいろな方がいて、専業主婦もいれば忙しいお母さんもいるし、そもそも役員を引き受けた動機も様々なはず。
最低限のことだけで済ませたい人、他の保護者との交流を求めている方、PCを使える人、機械は全くだめ、場合によってはコミュニケーション自体が苦手な方など、色々な人がいます。
ある程度の効率化は必要ですが、PTAは仕事ではないので、仕事のような厳密な効率化や精度を求めるのは無理なのではないかと思います。
世間話大好きなおじいさんおばあさんたちが多くいる自治会の会議で、無駄を省こう、連絡はLINEにしよう、議事録はPCで記入してデータ化しましょう!と鼻息荒く言っていってむりやり進めようとした人がいたのですが、それに近いものがあるというか・・。

仕事をできる人が仕事バリに進めるのだと、効率かには成功するかもしれないけれど、いろいろな人がいる以上、万人にとってよいものであるかどうかはわからない、そして、その後それを続けて行けるものなのかも微妙。かといって、井戸端会議のように長々拘束されるのもこまる(小学校の役員がそうだった)。

これがいい!という解決策がないのがPTAで、だからこそこの時期になるとPTAの不要論が出てきちゃうのかなとは思います。

その時のメンバーでできることをできる範囲でやればいい・・が理想ですが、じゃ、「どうやればそれができるの?」と言われたら、説明もできないし、人や場所が変わればやり方は変わるし、正解はないと思います。

ネットサーフィン中、こんな本を見つけて読んでみたのですが、もう、最初の所を読んだだけでもPTAのカオスぶりがわかるというか・・。
ただ、この著者の認識は、理解できるものの、イマイチ共感することができず、途中で疲れたというか、面倒くさくなってしまい、読むのをやめてしまいました。

でも、これがPTAなのかも。

少し落ち着いたら、結局どこで折り合いをつけたのか、最終的にはどうなったのかをきちんと読んでみたいと思います。が、しばらくはいいかな💦