千里の道をまだまだ走る~ときどきひとやすみ~

分析機器、医療機器の日英翻訳をしています。翻訳者生活10年目に入りました。翻訳や日々のつぶやき(料理・パッチワーク・読書)など、いろいろ書いていきます。

第32回JTF翻訳祭2023③ いよいよオンラインプログラム開始!&これまでの翻訳祭の振り返り

いよいよJTF翻訳祭2023のオンラインプログラムがスタートしましたね。

リアル会場で翻訳祭の熱気を感じることができなかったせいか、翻訳祭が始まったという実感がありません。
プログラムのほとんどがリアルタイムではなくアーカイブでの視聴になってしまいそうなのですが、しっかりと視聴していきたいと思います。

これまでに参加した翻訳祭を振り返る

気分を盛り上げるために、これまで参加した翻訳祭を振り返ってみたいと思います。

過去記事でも書いたことがあったのですが、記載にいくつか誤りがあったため、改めて書き出してみることにしました。

第26回翻訳祭(2016年

翻訳者として仕事を始めて2年目で、初めて参加した翻訳祭でした。

テーマは『考えよう、翻訳のこと~ ともに歩む翻訳の未来へ ~』。

それまで「翻訳者への情報提供の場」だった翻訳祭が、この年初めて翻訳者が主役のイベントになったそうです。

初参加だったので、見るもの聴くものすべてに大興奮。
「翻訳に未来はあるのか?」という問いかけに対し、実川元子さんが「未来はある」ときっぱりと言い切ってくださったことがとても印象的で、とても前向きな気持ちで帰宅したのを覚えています。この時の興奮は今でも忘れられません。

②第27回翻訳祭(2017年

テーマは『きわめよう、それぞれの道~つなげよう、言葉の世界』。

前年の「翻訳に未来はある」という結論を踏まえた上で、「ひとりひとりが道をきわめ、それぞれが翻訳業界を支えていく存在になっていかなくてはならない。そのためにはどうすればよいのか」という視点から、様々なプログラムが組まれました。
登壇者の方々からその答えを見つけることができて、この年もまた感動と興奮に包まれて帰宅したのでした。

どの講演も素晴らしかったのですが、その中でも特に中山裕木子さんのプログラムと、関根マイクさんによる営業戦略のプログラムがとても印象に残っています。
この翻訳祭以降、私はすっかり関根マイクさんのファンになってしまいました。

第28回翻訳祭(2018年

テーマは『時代が創る翻訳イノベーション』。

京都での開催だったため、残念ながら参加できず。
まだオンラインでの視聴はできなかったので、Twitterを眺める程度で終わってしまいました。

④第29回翻訳祭(2019年

テーマは『新たなる時代の幕開け ~言葉のスペシャリストたちの新しい船出~』。

この年は、9月30日が「翻訳の日」として正式に登録された年でした。
私が翻訳者として仕事を始めたのは10月1日からなので、9月30日は私にとって翻訳の年度締め日でもあります。今後翻訳の日を迎えるたびに、気持ちを引き締めて新たな一年を迎えられるような気がして、とても嬉しくなったのでした。

また、この年は機械翻訳がとにかく話題になった年でもあり、職場でもAI翻訳のトライアルをするなど、何かと機械翻訳に関わる機会がありました。そのため、機械翻訳のリサーチも兼ねて、会社のお金で翻訳祭に参加させてもらうことになりました。
聴講したプログラムも、機械翻訳にかかわるものが中心となりました。

そして、交流パーティーにも初めて参加。
緊張したものの、とても有意義な時間を過ごすことができました。

⑤JTF Online Weeks (JTF翻訳祭29.5)(2020年

テーマは『つながる時代を生き抜くために ~原点への回帰と進化の道程~』。

この年はコロナウイルス感染拡大により、会場開催はなく、オンラインのみで開催されることになりました。
オンラインでのプログラム配信は初めてのことでしたが、外出が思うようにできない中、家にいても情報収集ができる機会を提供していただけたことに感謝した年でした。

コロナ禍で苦しい状況にいた中、このイベントにより元気づけられたり、他の方の状況を知ることができて救われた人も多かったのではないでしょうか。

そして、テーマどおり、一度立ち止まってこれまでの自分を振り返り、改めて自分を見つめ直すことができたように思います。これから自分がどうしていきたいかを考えることができました。

ただ、プログラムの視聴に追われ、自分の中で視聴したプログラムの内容をしっかり消化しきれなかった年でもありました。(参加報告や感想の記事も、ほとんどアップできませんでした。)

第30回翻訳祭(2021年

テーマは『共に創ろう、新たな時代の言語イノベーション ~翻訳・通訳の持続可能な発展を目指して~ 』。

引き続きオンライン開催。
機械翻訳が広まり、ポストエディットという新たな仕事がうまれ、コロナ渦を経て、翻訳のあり方が大きく変わりつつありました。その中で翻訳者が生き残って長く仕事を続けていくためにはどんな意識やスキルが必要なのか、いろいろな視点から見ることができました。

第31回翻訳祭(2022年

テーマは『当世翻訳通訳事情~普遍的な変化と普遍的な価値~

直前まで申し込みを迷いました。
それより前にオンライン講座が続いたこと、詐欺講座の蔓延、SNSでのたくさんの情報から情報を取捨選択していくことにちょっと疲れてしまったというのもあったからです。

どうしても見たいプログラムがあったので結局は申し込んだのですが、去年の翻訳祭については一番最近のことであるにもかかわらず、あまりはっきりと思い出すことができませんでした。思い出すために過去記事などをさかのぼることになったのですが、自分のブログが思いがけず役に立ちました。やはり記録しておくのはいいですね。

今年の翻訳祭

今年の第32回翻訳祭のテーマは、『どうする!?翻訳通訳業界』。
大河ドラマのタイトルに掛けているのだと思いますけれど、本当にどうしましょうね?!

前からごにょごにょとブログにも書いているのですが、ここ数年、いろいろとずっと迷いつつ仕事を続けています。
もう少し迷い続けるとは思いますが、翻訳が好きというのは変わらないので翻訳の仕事をやめることはないはず。

去年、一昨年と、翻訳祭への参加をうまく生かしきれなかったので、今年は少し気合を入れて(?)参加したいと思います。


1つの記事を書くのにものすごく時間がかかってしまうのでなかなか感想記事が書けないのですが、後から振り返った時に、その時感じたことや気づいたことを書き留めておくのは自分にとってもためになるので、今年はできるだけ残せるようにしたいなと思います。

これまでにも何度も書いていることなのですが、ブログをを書くときには、どこまで内容に触れてよいものなのか、とても悩みます。
有料のイベントである以上、事細かに書いてしまってもよいものなのか?
主催者にも登壇者の方にも、そしてお金を払って参加されている方にも失礼なのか?
でも、「オフレコ」と言われない限りはSNSで取り上げるのはOK・・という雰囲気のような気もするし、実際過去にそう言っていらっしゃる方もいた記憶もあります。

とりあえずは「常識の範囲内で」ということだと判断し、自分が感じたことを中心に書いていきたいと思います。

さて、すでに開催して3日目に突入しますので、どんどん視聴を進めていきたいと思います。