『読解のための上級英文法』を読了しました。
この中で3つほどよかったものがあったので、紹介させていただきたいと思います。
今日はまず1つめの、in turn について。
6年半ほど前に、in turn について記事を書いたことがあります。
その時には『翻訳の布石と定石』(例文1A-16, p17)と『翻訳の泉』(第7回 関係構文の話」例文5)を引用して、「主語の直後、動詞の前にある in turn は、主語が前の文から変わる(=主題変換)目印である」ことを学んだ、と書きました。
その後いろいろな英文でこの in turn に出会いましたが、おかげで悩むことなく読めています。ただ、実際に自分で英文を書くときにはなかなか使えておらず、in turn の理解は「主題変換の目印」どまり、といった感じになっていました。
in turn の説明は、「12.5 関係詞, in turn」に載っています。
説明が簡単でとてもわかりやすく、目からウロコが落ちました。さすが、受験生向けの文法書。
「主題の変換」という意味では今回の説明も同じなのですが、ただ「主語が変わる」という漠然とした説明ではなく、「主語が何から何へ変わるのか」ということを、2つのパターンで説明してくれています(=動作をされた側からした側への立場の逆転)。また、この in turn は関係代名詞の直後でよく用いられることも示してくれています。
この解説を読むと、先行詞が指すものが、前の文全体ではないことも、以前よりもよく理解できました。
『読解のための上級英文法』から例文を引用して説明した方がわかりやすいとは思うのですが、出たばかりの本なので、引用は控えることにしました。
in turn の用法が気になった方は、ぜひこの本を読んでみてください。