千里の道をまだまだ走る~ときどきひとやすみ~

分析機器、医療機器の日英翻訳をしています。翻訳者生活10年目に入りました。翻訳や日々のつぶやき(料理・パッチワーク・読書)など、いろいろ書いていきます。

納品時のコメントの付け方について①

*旧ブログ(アメブロ)からの転載・修正記事です。

今日は子供・夫はそれぞれ学校・会社に行き、お休みは私だけ。
同居の両親も病院へ出かけていったので、この時間にしてはめずらしく私1人、書斎にこもっています。

私は自分の書斎がとても気に入っています。
在宅の仕事があったため、家を建てたときに自分専用スペースを作ってもらいました。
半分は夫のスペースなのですが、自分のところは自分の好きなように、必要なものを近いところに置き、使い心地良いようにしています。

午前中のこの時間にここに座っていられるのは本当に久しぶりです。 横の窓から入ってくる風がとても気持ちよく感じられます。


さて今日は、「コメントの付け方」について書いてみたいと思います。

私は、主に下記の点に絞ってコメントを付けるようにしています。

原文の間違い
原文の間違いが明らかな場合には、原文のデータにもコメント、または修正履歴を付け、訳文にもコメントを付ける。
間違いの可能性が高いが、確信が持てない場合は、原文通りに訳した上で、質問のコメントを入れる。

内容の確認
原文が意味不明な場合は、極力自分で解釈して翻訳をした上で、「このように解釈して訳出したが、その解釈は正しいか?」をコメントで質問。

誤解をされそうなもの
誤解を招くようなコメントは極力避けるようにしていますが、理由があってこうしている・・というところは、その旨のコメントをつける。

注意していることは、

  • 極力Yes/Noで答えられる質問にすること(Noの場合はもちろん解説してもらう必要が出てきますが)
  • 「わかりません」というような投げっぱなしの質問はしない。必ず自分で解釈をして訳をしてからの質問にする。

今は社内で翻訳をしているので、近くの人に質問したりできますが、それでもその都度聞くのは相手にとっても迷惑になるので、まとめてコメントという形にして提出しています。
社内ではなく、在宅で質問するようになった場合には、このコメントは、使い方次第でとても有効に活用できると思うのですよね・・。

このコメントですが、不要だと、うっとおしいと思われる方はやはりいらっしゃるのでしょうか。
私は、絶対に必要なものだと思っています。

今の職場で翻訳担当者は私一人だけなのですが、私が入った時にはもう一人ベテランの方がいらっしゃいました。
その方から、仕事を始めてしばらくしてから言われてしまったことがあります。

コメントを付けるなんて、プロ意識がなさすぎるんじゃないか。
翻訳というスキルで買われてここで働いている以上、疑問や質問を相手に投げ返すのはプロ意識が足りない。 相手に考えさせてどうするの?

同じ文書を訳していたわけではなかったので反論はしませんでしたが、私はこの意見には賛成できませんでした。
(この先輩の翻訳力は素晴らしいというレベルだったと思いますが、この言葉と、これにより起こっている事実を見ると、どうしても正しいとは思えません) いったんここで休憩し、続きはまた夜に書きたいと思います。