*旧ブログ(アメブロ)からの転載・修正記事です。
以前にも少し触れたことがあるのですが、ブログや翻訳関係のサイトを見ていて、翻訳者によるチェッカーに対する手厳しい(?)評価を目にすることが何度かありました。
確かに、「それはひどいな」と思う指摘だったり、新人やあまりレベルの高くないチェッカーが担当になってしまったのかな、と思うこともあるのですが、何度か驚くような記事を見たことがあります。
- 翻訳者のなりそこない
- しょせん、翻訳者になりたくてもなれない人
- 翻訳勉強中の、翻訳者としてはまだ使えない人
うーん。 確かにそういう可能性はあるかもしれないけれど・・。
でも、中には「それはチェッカーの指摘の方が正しいのでは?」と思ってしまったものもあるし・・・。
確かに、私も、勉強と思って今はチェッカーもやっているけれど・・。
でも、でも・・と、モヤモヤした気持ちが残り、どうしても納得がいきませんでした。
それから、チェックやチェッカーについて、自分なりにいろいろ考えてみました。
チェックについてだけでもずいぶんとあれこれ考えることがありましたので、このブログで少しまとめてみたいと思います。
言葉の選び方が悪くて不快に思う方もいらっしゃるかもしれませんし、翻訳の経験浅いのに・・というご意見もあるかもしれませんが、一個人の考えとして読んでもらえたら嬉しいです。考えがなかなかまとまらないので数回に渡る予定です。
始める前に、私の経歴を少々。(関係ない部分もあるかもしれませんが)
■最初の16年
翻訳会社にて英語→他言語の取説作成に携わる。お客様との打ち合わせ、図面や資料をもとにした英語取説の作成、DTP、Tradosを使った翻訳手配、翻訳加工、各国語の編集チェック、フランス語の翻訳チェック、等、取説作成のための一通りの作業と、PMとしての全体管理やチェッカーのチェック結果の吟味やフィードバックも担当。
この16年の経験では、日本語英語の翻訳チェックはほとんど経験していません。
あくまでも、対象は英語→他言語。
■ここ2年
ここからようやく日本語が登場します。 英語→他言語、日本語→他言語に加え、日本語→英語、英語→日本語のチェックをするようになりました。
日本語・英語間のチェックは、各国語のチェックとはずいぶん違うので最初は戸惑いましたが、共通要素もある思っています。
各国語のチェックにまで話を広げると収拾がつかなくなるので、今回は、英語・日本語間のチェックを基本に考えてみたいと思います。 ここまで書くのに数日かかったので、書き終わるのに一体何日かかるのかわかりませんが、よろしくお願いします。