12/5(土)に、駒宮先生主催の「アンスクエア」第1回トークイベント「翻訳学とはどんな学問?」に参加しました。
少し日が経ってしまったし、内容について詳細に書くのは避けますのでわかりづらいかもしれせんが、自分の記録として記事に残しておこうと思います。
9月にも駒宮先生のオンライントークイベントに参加したのですが、本当に勉強になりました。
今回のテーマは、「翻訳学」。
ゲストは大学院で翻訳学を学んでいらっしゃるお二人の方で、翻訳学や今取り組んでいる研究についてなど、いろいろなお話をきかせてくださいました。
お二人は、ウェブサイトでも翻訳学の知見に基づいて様々な記事をアップされています。(どの記事も大変興味深い内容です。)
今は大学や大学院で翻訳学を学べるのですね、とても羨ましいです。
私は語学の大学に行っていましたが、学部に翻訳学を学べる講座なんて当時なかったように思います。
とても興味深いお話ばかりで、日々このような研究に打ち込める環境をとても羨ましく思いました。
お話の中で特に印象に残ったのは、「翻訳を学ぶ意義」と「数値化」にについてでした。
翻訳学を学ぶ意義
これまで翻訳を学問としてとらえたことがなかったので、翻訳学を学ぶということ自体がとても新鮮でした。
翻訳学・翻訳理論を学ぶことで、
- 自分の頭の中を整理できる
- 自分の翻訳を説明できる
- 人の翻訳を客観的に説明できる
とおっしゃっていたのが印象的でした。
また、プロの翻訳者は当然のようにやっていることなのかもしれないけど、「理論を勉強することは、学習をする上でもとても訳に立つ」ともおっしゃっていました。
お話にあがったレノボの訳文例のように、文法的には正しいんだけど・・的な文は実際よく見かけます。理論を知っていれば、最初からそういう訳はしなくなると思うし訳文の質も確実に上がるのでしょう。
長年の経験から学ぶのも大事ですが、翻訳学を学んでおくと、ずいぶん効率が良く良い訳をするようになれるのではないかと思いました。
数値化
ゲストの2人の研究は本当に興味深いもので、翻訳や通訳、字幕などを比較するにあたり、数値化して比較しているのが面白かったです。
「読みやすさ」や「わかりやすさ」といったものは個人に依存するもの。これを誰にでもわかるように数値化することで、例えばプロの訳文を数値化して、学習する段階で、その数値にたどり着くことをめざす・・・といったこともできる
・・・とのことで、そういう意味でも研究として大きな意味がある・・というお話にはただただ感心するばかりでした。
駒宮先生のトークイベントは本当は前回が第1回目だったのですが、前回は正式なイベント名がついていませんでした。正式名が「アンスクエア」と決まり、今回が正式なアンスクエア第一回イベントとなりました。
アンスクエアでは、
今後、翻訳や通訳、言語学、語学など、ことばに関するさまざまなテーマについて専門家をお招きして、お話を伺うイベントを不定期に開催していきます
・・とのことです。
第2回目はどんな内容になのでしょう?今からワクワクしています。
次もぜひ参加させていただきたいと思います。
駒宮先生、ゲストのお二人の方、本当にどうもありがとうございました。