千里の道をまだまだ走る~ときどきひとやすみ~

分析機器、医療機器の日英翻訳をしています。翻訳者生活10年目に入りました。翻訳や日々のつぶやき(料理・パッチワーク・読書)など、いろいろ書いていきます。

【再】Make sure to~という表現

3年ほど前に、Make sure to~という文について、こんな記事を書いたことがあります。

senri-miraido.hatenablog.com

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ざっくりいうと、「Make sure to~はもともとBe sure to~の誤用であり、最近大分使われるようにはなってきているけれど、私はまだまだBe sure to~を使い続けようと思う」という内容でした。

ここ3年間で Make sure to~ はラジオ英会話で何度も登場しましたし、その他のところでも目にする機会が増えてきたように思います。
ですから最近は「もう使ってしまおう!」と思うようになってきていたのですが、決定打となったのはこの本でした。

そう、去年発売された中山裕木子さんの『英語の技術文書』です。

この本の「メール」の章で、「確実に~してください」の表現として、「Make sure to~」が「Be sure to~」と並んで記載されていました。

使い分けなど、詳細については記載がなかったのですが、中山裕木子さんの本に載るほどであれば、もう、十分認知されている表現であると考えるべきなのでしょう。

ただし、「マニュアル」を含めた他の章には登場していないようだったので(たまたまかもしれませんが)、やはり正式な書面での記載は、Be sure to~を使いつつも、ひとまずはメールのような場合にはどんどん使ってみたいと思います。

私は留学経験もないですし、ずっと日本にいるので、英語を書くときにその表現が使えるかどうかについては、既存の翻訳での使用状況、または辞書や文法書、そして、信頼できる方が使っていらっしゃるかどうかを見て判断することになります。

中山裕木子さんの本はテクニカルライティングのバイブルのような位置づけなので、ここに記載があるなら「OK」と判断しました。


チェックの仕事で人の英語を見る機会はあるものの、今の職場で翻訳者が1人になってしまってからは、今の職場では自分が思い通りに書く英語だけで仕事が進められるようになってしまいました。

そのせいもあり、英語の書き方がパターン化してきたというか、少々思うところがあり、初心にかえってテクニカルライティングを復習しているところです。

『英語の技術文書』と並行して『技術英文ライティング』も読みました。

この『技術系英文ライティング教本』は、翻訳を始めたばかりの時に読んだ本で、大事なところに黄色の蛍光マーカーを引いたら、ほとんどのページが黄色くなってしまったというものでした。
何年か前に手持ちの本を電子化した際にこちらも一緒に電子化してしまったため、タブレットで読めるようにはなっているのですが、やはり手元ですぐに見れたほうがいいですね。
そういうわけで、今回改めてもう1冊買い直して読み進めたのでした。
しっかりと身に着いたものもあるため、今回は黄色マーカーを引いたところはぐぐっと減りましたが、改めて確認できたものもありました。

だいぶまともな英文が書けるような気になっていたものの、『英語の技術文書』では、自分が書く英語はまだまだ冗長で、まだまだ改善の余地があるなということを改めて感じました。3Cの道は遠いなあ・・・。